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たらこスパゲッティーと帆立の稚貝ワイン蒸しと本

近所に住む知人からホタテの稚貝を沢山いただいた。これを頂いた時は、いつもニンニクを炒めて白ワインで蒸煮にする。ということで、ちょうど材料があったたらことバターでスパゲッティにした。海苔と青じそは必須!

 

たらこスパゲッティといえば、最近読んだ松岡正剛の「日本文化の核心」のはじめの行が奮っていた。

・・・・1970年代のおわりの頃だと思いますが、渋谷の「壁の穴」という小さなお店で「たらこスパゲッティ」をはじめてたべたとき、いたく感動してしまいました。バターとたらこでくるめたパスタに極細切りの海苔がふわふわと生きもののように躍っている。それをフォークではなく箸で食べる。なにより刻み海苔がすばらしい。よしよし、これで日本はなんとかなる、そういう確信したものです。・・・・・

夫もちょうどこの頃、同じようにたらこスパゲッティーを食べに「壁の穴」へ行っていた。とても新鮮だったという。納豆スパゲッティーも食べていた。これで日本は大丈夫、と、までは思わなかった。私の方は「壁の穴」というスパゲッティーを青森のスーパーで買っていた。でも、夫が食べた時期とはタイムラグがあって、随分と後になってからだと思う。

 

松岡正剛は、さらに続けて、まもなくコム・デ・ギャルソン、イッセイやヨウジがすばらしいモードを提供しはじめ、世界中にないものだった。また井上陽水や忌野清志郎や桑田佳祐が独特の日本語の組み合わせと曲想にのってポップスを唄いはじめた。大友克洋の「AKIRA]の連載も頼もしい。よしよしいいぞ、これで日本はなんとかなる。そう感じたという。当時のこの感じはいまからだと私にも何となくわかるような気がする。

しかし、期待したはずの日本、ふと気がつくとがっくり低迷していた。民営化とグローバル資本主義が金科玉条になり、ビジネスマンはMBAをめざし、お笑い芸人がテレビを占めて選挙に立候補するようになり、寄るとさわると何でもやたらに「かわいい」になっていた。司馬遼太郎が「文藝春秋」に『この国のかたち』を連載しながら、日本はダメになるかもしれないとと呟いていた。たらこスパゲッティーがなくなったわけではないが、小泉竹中劇場の新自由主義の邁進やグローバル資本主義に席巻されるマネー主義は、そうした試みを軽々と蹂躙していった。Jポップや日本アニメや日本現代アートに何がひそんでいるのか、そこをあきらかにしたい。これまでの反省と忸怩たる思いを払拭するためにも日本文化の真骨頂、正体、核心はどこにあったのか新しい切り口で解説しようと試みたのがこの本なわけです。改めて松岡正剛「日本文化の核心」について取り上げてみたいつもりです。この本の帯には「この国の”深い魅力”は本当に理解されているのだろうか?」と問いかけています。

 

 

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